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「車を造ってクダサイ」ヒット連発!海外メーカーから発売されたダイハツ車たち【推し車】
ダイハツ工業といえば、今でこそ軽オープンスポーツ「コペン」など華のあるクルマを作っているものの、ちょっと昔は「マジメなクルマづくりはするものの華がなく、ずっとスズキに勝てない万年2位の地味な軽自動車メーカー」という印象が強かったものです。
しかし、それゆえに新興国やそれほど裕福ではない国では、とっつきやすいクルマづくりで定評あるメーカーでもあり、請われて生産権を譲ったメーカーでは、独自改良を加えたダイハツ車を長く作り続ける例がありました。
今回はそんな、「ダイハツの知られざる一面」を含むクルマを3台、紹介します。
ピアッジオ ポーター(初代1992年)
ベスパでもおなじみ名門ピアッジオの、イタリア版7代目ハイゼット
イタリアの名門メーカー「ピアッジオ」…と言っても日本ではあまり馴染みがありませんが、有名なベスパやアプリリア、モト・グッツィなどオシャレな名門オートバイブランドを傘下に持つといえば、「そうなのか!」と驚く人もいるでしょう。
本家ピアッジオも軽便で実用的な3輪・4輪車メーカーで、日本でもトライク登録で乗れる3輪トラック「アペ」シリーズは最近の超小型モビリティがらみで知名度が上がっており、4輪車も7代目ダイハツ ハイゼットの生産権を得て、2020年まで生産・販売していました。
本家と異なり少しずつ改良を加え続け、末期には姿カタチもエンジンもだいぶ別物でしたが、イタリアとインドで20年以上生産された初代ポーターは今も元気な働き者です。
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本日の在庫数 789台 平均価格 351万円 支払総額 60~2,525万円
天津一汽夏利汽車 シァリィTJ7131A(2001年)
中国で独自の進化を遂げ、21世紀まで生産された3代目シャレード
日本でも自動車誌などで時々紹介されますが、飛躍的な経済発展を遂げる以前から中国で2代目の生産が始まり、3代目にモデルチェンジして以降も続いた結果、中国の「国民車」といえるクルマへ成長していたのが、シャレードです。
特に3代目は1987年デビューのクルマを21世紀になってもしつこいほどに中国で独自改良、デザイン変更を受け続けた結果、「そういえば、ルーフラインやリヤフェンダーあたりに面影が?」と思う程度になりました。
メーカー名の一部であり、中国版独自進化型シャレードの愛称である夏利(シァリィ)は、最終進化型のヴィータN3が2018年に生産終了するまで、実に30年以上も作られた超ロングセラーだったのです。
何しろ最近まで作っていたので、現在も小型タクシーなどで多く使われているほか、田舎に行くほど昔の3代目シャレードに近いモデルが、まだ走り続けているかもしれません。
- 最新「シャレード」中古車情報
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本日の在庫数 1台 平均価格 68万円 支払総額 68~68万円
プロドゥア アティバ(2021年)
マレーシアの国民車メーカーへ成長したプロドゥア版現行ロッキー
短期間で撤退した北米を除き、一時は世界中へ輸出しており、現地ディーラーに請われたWRC参戦でも大手メーカーのモンスターマシンを相手に大活躍したので、日本では想像もつかないところでネームバリューが高いダイハツ。
近年はトヨタの軽自動車部門および新興国向け低価格車部門として重宝されており、日本からの完成車輸出をやめた代わり、インドネシアのアストラダイハツ、マレーシアのプロドゥアという2つのダイハツ系海外メーカーから世界へ輸出しています。
中でもプロドゥアは、三菱系だったプロトンを蹴散らし「マレーシアの国民車メーカー」へ成長した大手で、「ダイハツ」ブランドを維持するアストラダイハツと異なり「プロドゥア」をブランドとしても確立。
最新成果のひとつがプロドゥア版ロッキー(現行)のアティバで、最近東南アジアなど新興国でもトレンドになったクロスオーバーSUVの販売戦略で、重要な役目を果たしています。
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本日の在庫数 1045台 平均価格 205万円 支払総額 104~315万円
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- 執筆者プロフィール
- 兵藤 忠彦
- 1974年栃木県出身、走り屋上がりで全日本ジムカーナにもスポット参戦(5位入賞が最高)。自動車人では珍しいダイハツ派で、リーザTR-ZZやストーリアX4を経て現愛車は1989年式リーザ ケンドーンS。2015年よりライタ...